【15th開発レポート⑦】職人インタビュー ~ミシンメンテナンス&品質管理~ | Fleepは、敏感肌やアトピー、乳がん手術後などのお悩みを解決する、綿にこだわった下着、肌着などを販売しています。新規登録で500ポイントプレゼント中。

2022.08.05

15th 開発レポート

【15th開発レポート⑦】職人インタビュー ~ミシンメンテナンス&品質管理~

こんにちは!FleepのPRを担当している吉澤です。

第7回目のレポートは、いつもFleepのモノづくりを裏方で支える職人さんにインタビュー!

初めてのインタビューは、工場のミシンメンテンナンスから、Fleepの品質管理を担う山中さんにお話を伺いました。

吉澤:今日はよろしくお願いします!今年入社35年目の山中さん。まず、どのようなきっかけで

島崎に入社したのか教えてください。

 

山中:とにかく早く仕事について経済的に自立したかったんです。そして島崎株式会社の求人票に

「ランジェリー製造販売」と書いてあったんですけど、ランジェリーの意味がわからなかったんですよ。でも親にこの会社を受けるって求人票を見せたら、びっくりしていました(笑)。それで何か分かりました。

 

吉澤:そうだんたんですか!(笑)入社当時任されたお仕事は?

 

山中:一応営業部として入社しましたが2年程は裁断、縫製、検査、出荷の手伝いなど、何でもやりました。その後は3年間営業担当を持たせてもらいましたが、これは自分の仕事じゃないなと感じました。

小さい頃からプラモデルを作ったり、細かいことをするのが好きで。島崎に入ってからはミシン修理が面白いと感じていたので、異動願いを出し、念願叶って縫製課に移りました。

 

吉澤:まさか異動願いを出していたとは知りませんでした…!

当時の現場の様子はいかがでしたか?

 

山中:当時は秩父本社に縫製工場があり、縫製課は女性が50~60人、男性は2人だけでした。

女性が多い中で、どなたにも平等に接する力がついたと思います。

 

吉澤:今まで仕事をする中で、印象的な出来事は何ですか?

 

山中:縫製課に入って3年が経った頃、ベトナム工場の立ち上げを担当したことです。

初めての海外で、何もないところから約1ヶ月で工場を稼働させなければなりませんでした。

 

吉澤:初めての海外で!

 

山中:初めの2週間は荷物が到着しないトラブルもあり、他の工場を見学したり、指導したりしていました。やっと荷物が届いたあと、ベトナムの現地スタッフ5~6人に片言の英語やジェスチャーで説明してミシンやモーターテーブル、裁断設備を全部組み立てて稼働出来るようにしました。

 

吉澤:大変なお仕事でしたね…!

 

山中:仕事面でもそうですし、友達も出来ていい人生勉強になった出来事でした。

 

吉澤:今まで働いてきて、嬉しかった出来事は何ですか?

 

山中:ミシン調整などをして縫いやすくすると、ミシンを踏んでいる縫製オペレーターがとても喜ぶんですよ。今まですごく苦労していたのに、一発でこんな綺麗に縫えた!って。それが嬉しくて。

 

吉澤:山中さんが早い段階でご自身の得意なことに気づいて動いたからこそ、道が開いて周りの方にも喜んでもらえるようになったんですね。

 

山中:ミシンのメンテナンスを専任していた10年間、毎日楽しくて仕方なかったです。

色々なアタッチメント部品を作ったり、半分は失敗作ですけど、いいオモチャでしたね。

整備士の資格も取らせてもらったり、自分のやりたいことをやらせてもらえて、ありがたいです。

 

吉澤:現在担当されている品質管理を始めたきっかけは何ですか?

 

山中:ミシンメンテナンス専任の後、国内の生産管理担当を10年経験したのですが、次第に低価格品が減り高級品が増えたので、お客様もものすごく品質にシビアになって来たんですね。それで品質管理担当になったんです。

 

吉澤:品質管理の視点で、Fleepは他の商品とどう違うと思いますか?

 

山中:とにかく素材がとても難しい。陸前高田工場でFleepを縫い始めてから、慣れるのに3年はかかりました。対応するミシン設定もそうですし、人の手の感覚も、慣れるまでものすごく時間かかります。

吉澤:Fleepの素材は特にやわらかくてデリケートですからね。

 

山中:Fleepは”わた”を縫っているようなもの。その後協力工場で生産し始めた時も軌道にのるまで大変でした。同じ機種のミシンでも1台1台性格が違う。セッティングも0コンマ何ミリという世界。紙が1枚通る隙間があるかないかとかそういう感覚で、1台1台調整が必要です。

いくら高くて良いミシンを導入しても、調整ができてないと全然縫えませんし、Fleepのこの素材にはこのメーカーのミシンが向いてるとか、見極めないといけません。

 

吉澤:1台1台みんな違う。人を育てるようなお仕事なんですね。

Fleepの品質を守るために、大切にしていることは何ですか?

 

山中:品質に妥協しないこと。忖度しないこと。

ダメなものはダメと言わないと、品質が下がってしまいます。品質管理はどこの部署にも属さない、中立的な検問所みたいな立場です(笑)

秩父本社ではデザイナー、パタンナー、アトリエ、品質管理、みんな一緒に仕事をしているので、何かあればすぐに相談して解決できるのは強みですよね。

吉澤:そのおかげで、Fleepの高い品質が保たれているんですね。

最後に、Fleepファンの皆さんに一言お願いします♪

 

山中:お客様アンケートの声ってすごく励みになりますよね。

苦労して作っているからこそ、喜んでもらうと嬉しくなります。

その反面ダメ出しのコメントもあるので勉強になります。

これからもFleepを育てていくような気持ちで、ぜひ応援よろしくお願いします。

 

吉澤:今日は貴重なお話をありがとうございました!

 

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初めての職人インタビュー、いかがでしたか?

社員みんなから信頼され、愛される山中さん。これまでの大変な仕事も糧にして、楽しんでしまう姿がとても印象的でした。

インタビューを通して、Fleepのモノづくりは、こうした陰の努力によって支えられていることを改めて感じることができました。

15周年記念商品も素晴らしい商品をお届けできるよう、スタッフみんなで力を合わせて頑張ります!

 

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